NoName

Open App

寒い冬。短いスカートを履いて待ち合わせの時間より少し遅れて来た君が、腕を取って手を握って、私のダウンジャケットのポケットにつっこんできた時。
いつも恋人ごっこを仕掛けてくるのを辟易した気持ちで受け入れる。
その後身のない惚気を続け、勝手に落ち込み日が沈む。
私を見上げて最後に確認、私たち、友達だよね?

妖怪か何かと鼻で笑いながらそこでははっきり縦に頷いた。いつも別れが待ち遠しい。

下痢みたいなゆるい友情でも、二人で寄り添えばぬくもりと言えるだろうか。

「ぬくもりの記憶」

12/10/2025, 4:53:42 PM