君に「好きだよ」と伝えた日。
君はしばらく黙った後、「なんで?」と聞いてきた。
なんでって…言われて考えてみる。
なんで君を好きになったんだろう。
君は僕を、いつも不安にさせる。
何度も君のために涙を流し、何度も心を震わせた。
それは、愛というより他に、表現のしようがないこと。
それでも、こんなに翻弄されて心乱されて、本当に僕は、君を必要としているのだろうか。
「私は、あなたにとって良くない存在だと思う」
君にそう言われて、この電話を切って君のすべてを忘れてしまおうかとも思った。
それが出来たら、僕は幸せになれたのだろうか。
心の中の一番大切にしたい部分が、
「それは違う!」と叫んでいたけれど。
「なんでかは分からない。でも、この気持ちが本当で、僕の一番大切な想いだってことは分かってる」
僕の言葉は、電波に乗って君へと届いた。
君を悩ませたかもしれない。
君の人生の行方を変えてしまったかもしれない。
それでも僕は、君とともにいたい気持ちを押し通した。
これを伝えなければ、この世界に生きる意味のひとつが透明になってしまうと思ったから。
愛という感情のメカニズムなど知らない。
こんなに不可解なシステムは誰にも理解出来ない。
だって君が、
「私もあなたがずっと大好きだよ、誰よりも」
そう答えてくれたから。
その答えに僕はまた、涙を流し心を震わせた。
4/6/2025, 1:32:57 AM