寒さに身が染みて
朝。布団から身を起こし、火を起こし、やかんを傾けてコーンスープの素の入ったマグカップに湯を入れる。熱くて、ほかほかで、焼いた食パンといっしょに食べたら、きっとおいしい。
身支度を終えて、外に出る。湿り気のない空気澄んだ空気と、冷たいドアノブ。手袋をしていると、鍵がかけづらくなってしまう。息が白く映されている。今日は雲一つない青空だというのに、まったくさむくってやり切れない。
想像しよう。今はやっとあたたかくなってきた春。
カーディガンを着て、外に出ると、あたたかな空気と、希望と、ほんのすこしのさみしさ。桜と緑と、外を駆け回るきいろいぼうしをかぶった子たち。クロワッサンの売店。
帰りにスーパーに寄って、シチューの材料を買うの。にんじんと、じゃがいもと、鶏肉と、あと…玉ねぎ?
お家に帰ると、どうしてもあの澄んだ空気に魅了されて、今日はベランダで食べようかなと考える。
1/12/2024, 6:35:31 AM