S.Arendt

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夫婦

そんな形の仲になったことはないが、
ある人の苦難から幸せまで人生の最後が来る日も側にいた事がある

アーレントは性別がなく、特定の国で生まれた存在でもないため契約をすることはあるが人間たちの決めた関係になるとは限らない

人間の一生は短く、アーレントにとって瞬きをするよりも短く感じるものだ

それでも人を愛し側にいて…彼らの灯火が消えれば落ち込む

彼らはアーレントが不老不死であることを知っているから、共に過ごす時間に悔いを残さぬよう全力で関わってくれる

一枚一枚、アルバムのページをめくりアーレントは笑む

たとえ夫婦でなくともかけがえのない家族であったと

11/23/2024, 10:29:30 AM