『後悔』
輝くあなたを、忘れたくなかったの。
あなたの太陽のような笑顔を、ずっと見ていたかったの。
ただ、それだけだったのよ。
だけど、私は、隣にいて欲しいだなんて、そんなこと思ってしまったの。
一度思ってしまったら、止められなかった。
次々に溢れ出る感情を、抑えきれなくなった。
あなたを、独り占めしたいとまで思うようになってしまったの。
そして、私はついに行動に移してしまった。
やってはならないことを、やってしまったの。
ようやく願いが叶って、あなたを独り占めできたのに、満足なんてしなかったわ。
だって、あの太陽のような笑顔が、見られなくなってしまったんだもの。
大きく目を見開いて、口も半開き。こんなの、あなたじゃ無いわ。
乾いた血がついた顔も、輝いていたあなたとはかけ離れていて、見たくもないわ。
こんなはずじゃなかったのに。
ただ、あなたを忘れたくなかっただけなのに。
肉の塊となってしまった彼には、何の興味も無い。
こんなことになるなら、彼を殺さなければ良かったわ。
5/15/2024, 1:18:09 PM