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時計の針

先日たまたま事務所のアナログ表示の壁掛け時計の電池が切れたので古い電池と新たな電池を取り替えた。途端、これまでの時間を取り戻そうと分針が勢いよく回ったのをなぜか鮮明に覚えている。 最近は見ることが少なくなったからか。

5年以上前、資格試験用に買った安い腕時計はアナログ表示だったけど使ったのは確か一度きりで、いつの間にか電池が切れていたので、捨ててしまった。
今はスマートフォンでいつでもどこでも時間を知ることができるため、もう何年も、私は時計自体を持っていない。

秒針と分針がせわしなく動くコチコチという音が、しんとした部屋に響くことはないけど、スマートフォンの左上を見るとちゃんと時間はすすんでいるらしい。

針のない時計を見たとき、人々はさぞ驚いたのではないだろうか。私は子どもの頃に大きな公園へ行ったときに見た日時計に驚いたのを覚えている。
日時計と花時計が一緒になったもので、公園の入口の花壇へ、鉄の棒が立てられていてそこから放射線状に花が植えられているので陽がでていればおよその時間がわかるというものだった。

砂時計や花時計など時間を読む事にも美しさを求めて創造した先人たち。
それらは電池式の時計を作るよりエコだったり、気持ちが安らいだりするので私は好きだ。正確な時間を知ることができないし、いつどのような時も使えるという訳では無いのも知っているけどそれでも好きだ。

針のないデジタル表示のシンプルな時計を好む人や反対に
文字盤の凝った時計を好む人もいる。


自身の腹時計に妙に自信がある、という人を思い出した。
きっと、おへそから針が伸びているのだろう。

2/6/2023, 5:45:44 PM