「木漏れ日」
貴方が消えてから泣くのは嫌。
貴方の事を想って泣くのは嫌。
貴方に負けたような気がするから。
貴方はもう忘れてしまったのかも知れない約束を
私達はまだ、まだ一生懸命に抱き寄せて守っています
あの日の事は思い出すだけで、苦しい。
あの日々は明るく楽しいものだったのに、あの日。
私達の街を、日常を壊した。
誰のせい?誰が悪い?わからない。
誰も悪くない。強いていうなら私達生命の無責任さに腹を立てた神が悪さをしただけ。
洒落にならない。
沢山のひとが死んだ。
沢山のひとの繋がりが人を傷付ける。
それを見た人があの日の事を思い出して気が付く。
あれは誰のせい?誰も悪くない。
人が人を傷付けるより、自然が人を命を傷付ける事の方が多い。
神は自然はどれだけ人を嫌っているのか。
分からない。
私達は怒りをぶつける先も分からず、悲しいさが自分を追い詰め、死んだ人に逢いに逝かせる。のだと。
貴方が貴方達がいない世界を生きていく。
怖い。寂しい。苦しいよ。
また会おう。って約束したのに。
泣かないって約束したのに。
私達は約束を何一つ守れなかった。
ごめんね。
春の木漏れ日はどんな季節の光より、暖かい。
私達の心を溶かすにはちょうどいいのかもしれない。
また春の日をみる事を夢見、生きていこう。
何年も何年も、貴方達が死んだ日が歴史になって行くように。
誰も悲しまない世界になるように。
誰も消えていかないように。
5/7/2025, 2:26:17 PM