りん

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明日に向かって歩く、でも

小学校を卒業してから2年は経つ。今年から受験生。中学に入った瞬間、時の流れが急に速くなった。親友と別れた悲しみを忘れられるくらい、たくさんのことがあった。不登校になった友達もいた。
小学生のときなんか、永遠に小学生が続くような気さえしていた。でももう、大きな大人の階段を登らなくてはならなくなった。
小学生がどれだけ楽だったかを思い出す。幸せだったかを思い出す。楽しかったかを思い出す。
中学生でどれだけ苦しんだかと思う。辛いと思う。つまらないと思う。
けど、新たな出会い、出来事でそんなことは全部日々に溶けていった。

私は明日に向かって歩く。でも、たまにはこう、俯瞰するのもいいかもね。


アルバムをそっと戻した。戻す瞬間、アルバムからひらりと一枚の写真が床に落ちた。その写真には、別れた親友と懐かしい先生と私が写っていた。

1/20/2025, 3:45:09 PM