君と見上げる月…🌙
夏の気配もすっかり薄らいできた。
日が落ちるのも早くなって帰る頃にはもう辺りは薄暗い。
家が近くて何となく一緒に帰っている君と特に会話もなく帰路をゆっくり歩く。
小さい子とお母さんとすれ違った時その子が「あ!お月さま!」と空を指さして叫んだ。
僕と君はその声につられて一緒に空を眺める。
「…月?え、どこだろ?」
「ん?たぶんあれじゃない?すっごい細い三日月。」
君にわかるように空を指さすと、離れていた僕たちの距離がいつの間にか肩と肩が触れ合うほどに近づいていた。
9/14/2025, 11:57:16 AM