狐の隣

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待てども訪れぬ愛に焦がれ
眼前の愛が濁る未来に怯えた末
研ぎ澄ました身を脱ぎ捨て
終に訪れようとした貴方

私の生をも噛み砕いて
共に連れ断つ事も出来たでしょうに
今もまだ私の愛を隣に据え 疼痛を忍んでいる

死に掠る晦日の夜を越える時
生を選んだあの夜明けのように
胸の中 痛みに蕩けた貴方の顏に
しとりと濡れたヘーゼルが瞬く

私の幸繭で包みましょう 尻尾も忘れずにね
そして揺籃の中では安らかな眠りを
おはようのキスは その瞳に

3/14/2024, 11:56:06 AM