無意識

Open App

‹神様だけが知っている›

ゴーンーゴーンー
鐘の音がなっている。もう夕方だ。
病室では、私が大好きな物語を読みながら窓を眺めている。
昨日、お母さんがもって来てくれたりんごと綺麗な花。
その花はもう枯れている。
ここから神社が見える。遠くだけど

神様。私を生かしてください。私はまだやりたいことがたくさんあります。お願いします。
と心で願う。
やりたいことがたくさんあると言っても、外に出たい…私は、ずっと生まれてから病院を出たことがない。
海がみたいな。そうコソッと口に出す。
私が死ぬか生きるかは神様だけが知っているのだろう。そう、日記に書き私は寝た。
当日
神様お願いします。と一言
そして手術が始まった。

7/4/2022, 10:08:34 AM