白燈

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力を込めて

無気力な僕は
毎日をただやり過ごすだけ

一生懸命に生きる人を横目に
交番の前を通るように、なんとなく目を伏せる

耐えていれば 我慢さえしていれば
過ぎ去ってくれるのだと信じて

なにもなし得ない自分とか
いつの間にか有名になった誰かとか

そんなものに負い目を感じては
耐えて 我慢して 息を殺す

そうしてやり過ごす
僕のポケットの中の右手には
力が込もって 指先が白く色を変えていた

10/7/2024, 2:41:19 PM