な子

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幸せとは

幸せとは目に見えるものではなく、手に触れることも叶わない、幻のような存在だった。それを可視化し、食べられるようにしたのが、父だった。
「お前がいるだけで幸せだったのにな」
父は言った。幸せを求めて戦争が起き、街は破壊され、人々は住むところを無くした。
私の、父と過ごす平穏な日常という幸せも、気付けば無くなっていた。

1/4/2025, 7:08:34 PM