永遠に学生時代を繰り返している。
原因はわからない。
大人になってからこうなったのか、学生のままこうなったのか、それもわからない。
僕の人生は怠惰の一言に尽きる。
起きているのか寝ているのかも曖昧な授業を過ぎる。
毎日変わらない色の昼食を食べる。
イベントごとはそれとなく避けてやりすごす。
そんな日々の間に君がいた。
授業、昼休み、放課後、ふとしたとき視界に君が映る。
君も同じような人生を繰り返している。
退屈かい、と聞いた。
平和よ、と少し強く答えた。
君が僕を見るとき少し遠くに視線を合わせている。
僕の目を見ているはずだが、黒に沈んだその目とどうにも視線が合わない。
なにを見ているんだろう、と思って、しかし聞かない。
そういうとき、君は静かに笑う。
何か一つ間違えれば壊れそうな空気の中で笑う。
何も知ることはない。
何も変わったりしない。
僕の時間は止まっている。
それを君が平和と呼ぶのなら、それもいいかなと思った。
題:時間よ止まれ
9/19/2024, 1:33:05 PM