「虹!」
きみがゆびさす先にはシャボン玉 七色に光ってた
ふわふわ踊る奇跡みたいな輝き 青空、公園、春の匂い
ぱちん!
ぼくがふれたら弾けたシャボン玉
みるみる曇るきみの顔 青空、泣き声、春の匂い
一緒にみた虹色と破裂音
それはぼくの初恋が終わったしるし
それでも、きみの「またね」を信じてた
ベランダからひとり見あげる虹色の球体
27歳、性懲りもなく膨らますシャボン玉と未練
「いまからそっち行ってもいい?」
ぼくは星になったきみに問う
声なき青空、東京の空
排気ガスに混じって春の匂いがした
[君と見た虹]
2/22/2025, 3:01:00 PM