僕と一緒に
「あああああ!」
精神科、閉鎖病棟で叫ぶ彼女の姿。
涙を流しながら叫び、光を失った目。
そんな彼女が、好きなのは変わらない。
でも彼女に対して、安楽死が決まった。
悲痛な選択を取った彼女の親。
僕は、彼女の親を殺した。惨殺した。
何度も何度もナイフで刺し、
血を、内蔵を抉った。
僕もどうせ死ぬ。死刑になって、殺される。
彼女と同じだ。
最期に、彼女の身体を抱きしめた。言葉にならない言葉を話す彼女の肩に、涙が落ちる。
「大丈夫、僕がいるよ」
「一緒に、死のうか。"僕と一緒に”」
9/23/2025, 11:33:03 AM