水無瀬 陽鳴

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⒉街へ

「っはぁッ…はぁッ…はッ」
逃げなきゃ、逃げなきゃ!!
そんな考えが頭をグルグルと回っていた。
「逃げるな、止まれっ!!」
そんな怒号が静かな街に鳴り響いた_。

「ふぇえ゙ぇっッ」
「赤ん坊の鳴き声が聞こえたぞ!」
バレる、バレてしまう。
こんな子供一人のせいで…
私の計画が壊れる!!
咄嗟に思った、被っていた頭巾を赤ん坊の口に突っ込む
「ぅ゙ッゔぅッ」
「うるさいんだよ…」
ガッ
込めれるだけの全力の力で赤ん坊をハイヒールを履いた足で踏み潰した。
“グチャッ…”
と何度聞いても慣れない音が鳴る。
╌╌
ウーッウーッと夜中なのに煩いパトカーの音が鳴る。
風呂上がりにアイスを咥え、テレビを付けた
「××市、○○時、×分に連続赤ん坊殺人事件の犯人が捕まりました。」
「犯人の女は全面的に事を認めており_」
何と赤ん坊連続殺人事件の犯人が捕まったらしい
「ふーん…警察も大変だな」
「そうね〜…でも、まさか…」
「“こんな簡単に捕まるなんて…”」
「……え?」
「それよりさ_」
俺は彼女の言葉が少し引っかかったまま次の旅行先である、××市についての予定を立てた。


1/28/2024, 11:34:59 AM