谷間のクマ

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《見知らぬ街》

「ほーんとハルって弟バカだよねー」
「ん、俺?」
 とある日の放課後。俺(齋藤春輝)がたまたま会った夏実の荷物持ちをさせられていると、夏実がふと口を開いた。
「そうそう。自他共に認める弟バカ」
「ははっ、違いねーな」
「でもさー、もーちょっと自分のことやりたい、とか一回蒼戒から離れてみたい、とかないの?」
 まったく……。時々核心つくよな……、こいつ。
「ねーな。俺の人生はあいつがすべてだから」
 あ、でも、昔一回だけ、全部嫌になって逃げ出したことがあったっけ。
★ ★ ★
 5年ほど前、俺が中2だった時の話。


続き書くかわからないけど一回出しておきます


2025.8.24 《見知らぬ街》

8/25/2025, 8:31:49 AM