僕らはいつも一緒だった。
嬉しいときも悲しいときも、楽しいときも辛いときも、どんなときも手を取り合って分かち合ってきた。
そんな日々がずっと続くのだと無邪気に信じていた。
いつからだろう、僕たちの道が別れてしまったのは。
どちらが正しいのか間違っているのか、それに答えはないのだろう。
ただ、もう君の手を取れないことが、僕はひどく悲しかった。
それでも君は、ずっと僕の手をずっと取ろうとしてくれた。
道が別れてしまっても、こうして僕が武器を構えて対峙していても。
そんな君の優しさが、僕には眩しく羨ましかった。
最期に取った君の手は、出会った頃と変わらず温かかった。
~ With respect to 幻想水滸伝 II ~
7/14/2023, 3:44:45 PM