1つだけ…
…
世界の何処を探しても
決して　手に入れる事が出来ない唯一無二の
それは　この世に　たった1つだけ

値段を付けるわけにもいかず
重さも質も量も　手触りさえも貴重で
何処にでもあるわけでもなく
うっかり　触れる事も出来ない希少な　それ

この世に生きている限り　脈々と続いていくもので
手に取ることは叶わずとも
目にしたり　耳にしたり　肌で感じる事が出来る

この世界から消えた時
手に入れようとしてきた者達だけが
触れることが出来るかもしれない　それはね

その人の人生の物語

いつ　何処で　どんなふうに産まれ
何を見て　何を感じで　何に感動して
何に感謝して　何処で絶望して這い上がったか
どんな悲しみに包まれて
誰に　何処で　どんなふうに支えられてきたか
人生で出会うべくして出会ってきた人達
甘い　辛い　しょっぱい　苦い思いをどれだけしてきたか

私の
あなたの
僕の
俺の
たった1つの　何処にも売っていない物語
その姿を見たり　人生の一コマを聞いたりしても
全部一通りの物語には　届かない

この世界から旅立つ時
一体　どのくらいの厚みのある一冊に
なっているのかなぁ

まだ　人生の旅は続く…　
乞うご期待あれ


*読んで下さり　ありがとうございます*

4/3/2024, 10:50:58 AM