ずっと空白の席に、木漏れ日が差してた。机に反射する水玉模様みたいな光は、葉っぱの揺れに合わせてゆらゆらとしている。音もないその光景が綺麗で、暖かくて、なんだか目の奥がじんわりとした。「待ってるんだよ、ずっと」机をさらりと撫でて零した言葉は、誰の耳にも届くことなく机に落ちた。
11/15/2025, 1:35:45 PM