例え些細なことでも、
それに気がついてしまうあなたが好きだった。
私が心配をかけまいと隠した心にも、見て見ぬふりをしないで笑いかけてくれるあなたの存在が大きかった。
心に触れた手のひらの温度がやけにあたたかくて、だけどその温度に慣れていく自分に嫌気がさしていた。
いつまで持つのだろうか、この距離感は。
いつか誰も私の心に触れない日が来る頃には、あなたのことを想って首の縄を締めているかもしれない。
例えもしそうなったとしても、今更そんな些細なことを気にしてはいけない。一度見限ったのなら、もう二度と大切だなんて思ってはいけないだろうから。
些細なことでも.
9/3/2022, 1:35:08 PM