よつば666

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お題『柔らかい雨』

大神とナンパ作戦を考えていたら、僕達の担任である。アルキメ◯スに似た数学教師龍骨(りゅうこつ)先生が僕達に向かって声を少し荒げた。

龍骨「あなた達、いつまで教室にいるの?明日もテストあるんだから早く帰りなさい!」

大神「えぇやないですか。ちょっとくらい」

龍骨「よくないわ。あなた達が居る所為で日直の人が教室閉めれないってクレームあったのよ」

大神「それやったら俺らが閉めますさかい。な、船星」

船星「え、あぁ。うん」

龍骨は大神と船星をしばらく睨みつけあと教室を出た。数分後教師の中で一番生徒にウザがられている。筋肉自慢の元ボディービルダーだった男子体育教師を呼んで再度龍骨先生は現れた。

龍骨「牛海(うしかい)先生お願いします」

牛海「龍骨先生から聞いたぞ!『体力が有り余ってるから筋トレがしたいそうじゃないか⁉︎』」

大神・船星「は?」

船星「ぼ、僕そんなこと言ってません」

大神「!?ッ。あんのぉ、先生(せんこう)人が下手に出たったのに……」

龍骨先生は大神らが教室を閉めるなんぞ最初から信じていなかった。自分で教室を閉めたいが為に嘘までついて職員室に居た牛海を呼んできたのだ。
それに気づいた大神は船星に荷物を持って急いで教室を出ることを話した。足の遅い船星を先に逃した後、大神は牛海先生に捕まり、強制筋トレをさせられた。靴箱の前で船星が少し俯き泣きそうな顔をして大神に謝ってきた。

船星「先に逃げてごめん」

大神「気にすんなや。えぇ運動なったし。牛海がまた来る前に帰ろうや」

学校の校舎を出ると夏の強い日差しに混じり柔らかい雨が降っていた。大神は空を仰ぎ

大神「狐の嫁入りかいな」

船星「何それ?」

End

11/7/2024, 5:41:23 AM