梦憂

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君は今、悪魔だ。クラスの半分が殺されてしまった。
彼女は四月に転校してきた。艶やかな綺麗な髪で、真っ白で華奢。高嶺の花だ。誰も近づくことも出来なければ、話すなんてもってのほか。いつも本を読んでいて、ご飯も1人で食べている。今から五か月前の七月の夏、僕は部活の道具を忘れて教室に戻ると彼女は泣いていた。「どうしたの?」と始めて話しかけると、「親が亡くなった事を思い出して泣いてしまった。」というのだ。彼女が転校してきたのはそのことが原因らしい。両親が自殺で亡くなったが、クラスの友達に「お前が殺したんだろ?」と言われてから学校が嫌になり、今の学校に転校してきたそうだ。僕も弟を亡くしているので共感できた。この事がありクラスメイトと話す事が出来なかったそうだ。次の日から、明るくなり笑顔を見せてくれるようになった。男女問わず話すようになった。その時から今まで変わらず過ごしていたのに、今日はやけに変だ。ずっとそわそわしてる。授業が始まっても変だから先生が注意すると、「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさぁぁぁぁぁい。」と叫び、刃物を出して先生を刺した。逃げようとする前にどんどんたくさんのクラスメイトが殺された。僕も殺されるんだ。そう思っているとついに最後の一人になった。血まみれの彼女は僕に近づいて微笑みかけた。天使のようだった君は変わり果てて、悪魔になってしまった。「今日は両親の命日なんだ。貴方と私も今日になっちゃうね笑。」まあ、君となら死んでも良かったかもね。君に殺されるなら本望だよ。地獄で会おうね。美しい悪魔へ。

2/27/2024, 8:18:52 AM