『星が溢れる』
俺ほどバスケが上手い奴はいない。
高校時代はインターハイ優勝と得点王の表彰に輝き、一躍スター選手として名を馳せた。
大学に進んでも変わらない。
俺のドリブルを止められる奴はいなかった。
俺のシュートはどこからでもネットを揺らした。
大学1年生でスタメンとして、インカレの優勝も果たした。
当然、気付く。
俺は稀代の大天才なのだと。
更にプレイスタイルも攻撃的で絵になる速攻性。
俺は紛れもなく、本物のスターだった。
そして、NBAへの挑戦を決意し、アメリカへ飛んだ。
ベンチにも入れなかった。
意味が、分からなかった。
自分がベンチにすら入れなかった事に、対してではない。
目の前で繰り広げられる、本物の超新星たちによる、異次元なまでの試合展開に対してだ。
あまりにも自分の理解と、能力の限界を遥かに超えていた。
無理だ。勝てない。勝てるわけが無い。
俺とは、生物が違いすぎる
当然気付く。
俺は本物のスターでは無かったのだと。
その2週間後。
俺は日本に帰国してプロチームに入り、その年の国内リーグ得点王に耀いた。
3/15/2026, 2:42:37 PM