きらの。

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ブランコ


「ねぇ、引っ越すってほんとなの?」
私たちは放課後、近くの公園にあるブランコに乗りながら話始める。
私は、少しうつむきブランコを揺らし始めながら答える。
「ほんとだよ。ここから結構離れた場所に行くんだよね。」
私たちは幼稚園の頃からずっと親友だった。
暇さえあればこのブランコに乗って遊んでいた。
「そっか、、、。」
しばらくの間、沈黙が続き、私がブランコを揺らす度に鳴る鉄の音が響いた。
しばらくして、親友が口を開く。
「離れても、私たち親友だよ。」
こんな臭いセリフ親友から聞くと思っておらず、思わず口元が緩む。
まぁ、これで涙を流してる私も私だろう。
「当たり前でしょ。」
私はそう言いながら、高く高く上がったブランコから地面に飛び降りた。

2/2/2024, 7:52:50 AM