腹有詩書氣自華

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どうせ、ワタシなんか。

そんな言葉が、胸の奥で何度も反響する。

あなたがワタシを見て微笑むたびに、どうしようもない期待が膨らんで、けれど、すぐに冷たく打ち消される。ワタシなんかが、そんなものを抱いていいはずがない。

だから、見ないで。優しくしないで。期待なんかしたくない。

けれど、あなたが彼奴と話しているのを見かけると、心の奥で何かが軋む。

そんなはずない、そんなはずない、そんなはずねぇ——

なのに、このざわめきは、"俺"の意思とは関係なく、勝手に大きくなっていく。

……もう、全部壊れてしまえばいいのに。

──────題.心のざわめき──────

3/15/2025, 10:17:57 AM