杉山ネズ美

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燦々と照りつける太陽の光を受けて
薫風に吹かれながら輝く蜜柑の木
ギラギラと輝く冒険の海

そして、燦然と黄金色に輝く百獣の王...もとい太陽の船首。
その上にあぐらをかき座っているのは───
我らが船長。

輝く麦わらの帽子と流れる髪の下で、
海を見つめる期待と興奮に満ち、はしゃぐ子供のような、しかし眼光炯炯とした瞳が一等輝いている。

あと一歩で死の間際まで追いやられていたかもしれない者、どうしようもできない強い呪縛で縛られていた者、度を超えた優しさで船を降りようとした者、

そして───目の前で二度死を望んだ者。
全ての者を、自分に大きな利があるでもないと言うのに強引に助け出していく。

輝く蜜柑の木より、輝く冒険の海より、百獣の王より、向日葵より、太陽より...一等輝きある存在。


我らが船長。

2/17/2025, 2:51:29 PM