六月の帰路

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煌めきを帯びる君の目はとても美しく
ブルーライトは眩しくて頭が痛くて
煌めきを邪魔だといつからか思うようになる
いつまでも不愉快に切られたその爪を切り落とさずに
不愉快な面をする

いつからか蝉は死に
僕を連れていってくれるわけでもなく
セミの死骸は踏み潰されて終わる
僕の鳴き声は誰の耳にも残らずにただ散っていくから
とりあえず心地いい風で眠りたい
それだけでいいのに
強欲な心の蝉は鳴り止まずに止まらないでいるみたい
煌めきを帯びるあの星はいくつの星だろうか
星になれば誰かの目の輝きになれるのかもしれない
僕は星にさえなれない
ただの蝉の抜け殻になり踏み潰されていく
ただあの煌めきが五月蝿くて仕方がなかった

9/4/2022, 1:23:41 PM