アルメリア

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〘友だちの思い出〙
" Aとの付き合いを語るならそれは中学生の頃までに遡る。偶然に同じ部活で、偶然に余ったもの同士で、よく体調を崩してコミュニケーションを取りづらくなる彼女に私が同情心で付き合ってあげたのが始まりだった。
「Aはさ、高校どこ行くの?」 
「O高校かな、あそこの射撃部気になるんだよね。」
何回この中身のない会話を繰り返したろう。当時、私は彼女にさほど興味を持てず、適当に話を流していた。私たちの間には創作という共通の趣味があったけれど、彼女はあまり開けた人とは言えなかったので、何も言わなかった。部活間限りのなんとも言えない他人としての沈黙が私たちを覆っていた。

7/7/2024, 1:27:43 AM