鹿野彩音

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秋風が、紅潮した頬を撫でる。

冷たい冷たいその風で、一気に目が覚める。

乾いた風と、静かな道路に響く、ヒールの音。

ついこの前までは、「夏より冬の方がいいな」と思っていたのに、今となっては、

夕方になっても沈まない太陽や熱気のある夏の風が恋しい。

秋ももうすぐ過ぎ去り、冬が近づいて来る。

11/14/2022, 10:47:40 AM