時間よ止まれ。これまで生きてきて一体何度こう思ったことだろうか。朝寝坊して電車に遅れそうな時、テスト中まだまだ時間がかかりそうなのに「残り5分です。」と告げられた時、プレゼンテーション用の資料制作が期日に間に合わなそうな時、昔仲の良かった友人と久しぶりに会って会話している時、それこそ挙げ始めればキリがない。しかし、現実とは無常だ。幾度となく「時間よ止まれ。」と願ってきたが、その願いが叶ったことは一度としてない。
とはいえ仮に時間を止める能力が自分にあったとしても、完全に堕落した生活を送るようになるか、なぜあんなところで能力を使ってしまったのだろうかと後悔するかのどちらかにしかならないのだろう。ならば、そのような能力は最初から無くてもいいのではないかと思う。そしてまた、事あるごとに思うのだろう。「時間よ止まれ。」と。そのたびに止まらない現実に嘆くのだろう。だがそれで良いのだとも思う。時間は止まらない、だから人は必死に生きるし、人生は面白いのだ。
9/19/2024, 12:49:20 PM