走りだす廊下
誰もいなくなった迷路みたいな教室で
席の間を彷徨い歩いて
たどり着いた机の角に触れながら
窓の向こうの空を見上げていた
それは遠い未来にも似てて
どうしようもない焦燥感に襲われる
言い訳ばかりが上手くなって
跳ね除ける力も逃げる勇気も出せなくて
ただ震える足で立ち尽くしていた
うつむく自分の横を風が通り抜ける
目を開くとカーテンが揺れて
黒板の方程式が踊り
チョークの粉がキラキラ光り
足音が教室から駆けて行った
明日なんてわからないから
未来なんてもっとわからない
わからないけど進まなきゃ
正解なんて未来の自分が決めるから
焦りも迷いも風に乗せて
明日の自分に会うために
廊下を飛び出して走りだす
9/7/2025, 10:04:41 AM