難産だった。へとへとだった。立ち会った夫は役立たずだった。
産まれても産声が聞こえなかった。
その時間が人生でも一番長く感じた。
助産師さんが背中をバシバシ叩くのを心配しながら見ていて前触れもなく
甲高く産声を上げたときホッとしてぐったりしてしまったがその倍夫がぐったり。
君をだっこして、こんな小さな身体で弱々しく、でも力強く生きようとする命の素敵さを感じ、
ぼそっと、君の名前を呟くと心なしか喜んでるような、そんな気がした。
君はこれから大きくなって、喧嘩して、誕生日祝って、運動会に参加して。
私達の子供 と 一人の人 として歩んでいって。こんな小さな体から、ぐったりしてる夫みたいにビックボディになるんだな。。
なんか不思議。
「産まれてきてくれて、ありがとう。これからよろしくね。」
5/26/2025, 4:35:15 PM