John Doe(短編小説)

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プリーズ・プリーズ


俺の過去はゴミの中に埋もれている
砂浜は無数のゴミが打ち上げられている
そこに俺の過去もあるんだ
そっとしておいてやってくれよ
ソイツは酷く疲れきっちまったんだ

曇り空の下、工場の汚染水で輝く海
こんな未来は見たくないんだ
こんな未来は望んでいない
俺はただ自由を望んだだけだ
それなのにこの有り様はなんだ?

笑えてくるぜ
腹一杯笑ってくれ
それこそ気違いみたいに
とんだ笑い話なんだ
それとも俺のおべんちゃらに付き合ってくれるか?

本当の意味で俺はどこかおかしいんだ
頭のネジがいくつか取れちまってるんだ
だけど泣きたくなってくるぜ
この黒い海とゴミの砂浜を見てるとよ
でもこれは罰なんだ

そう、これは罰なんだ
抗えない罰さ
終わりのない、無限に続くような
ほら、笑えてくるだろう?
お前なんて大嫌いだ
お前なんか
お前なんて
お前なんか

頼むよ、お願いさ

11/19/2023, 2:26:26 PM