ちっちゃなはは

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”沈む夕日“

ものすごく小さい時ずっと不思議だった
登って沈んだ太陽はどこに行くんだろう
海辺の丘に立つ家の窓際が私の指定席だった
毎日見ていたその光景が好きだった

当たり前のようにに登ってくる朝日
当たり前のように沈んで行く夕日
当たり前の日常

いつの日か私の指定席に私はいなかった
大好きだったあの光景が嫌いになったあの日
私は家を出た

あれから20年
海辺の丘に立つあの家に帰ろう
登る朝日を
沈む夕日を

私の指定席から小さかったあの頃のように
好きになれるかもしれないから



4/7/2024, 1:56:20 PM