John Doe(短編小説)

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ホワイト


記憶は深い場所に監禁されている
絶え間なく反響する足音に怯えながら
俺は地下道を忍び足で歩いていた
お前の一言が俺の世界を変えたんだぜ
お願いだから笑ってくれよ
俺は酔っていたい
心はずっと雨漏りしているんだ
白い光に向かって歩き続けている
お前の顔が俺の世界を変えたんだぜ
愚かなほどに破壊された秩序
でも俺は希望を失っていない
それどころか、俺は今確かに可能性を得たんだ
恐怖なんかに、打ち倒されるものか
お前の存在が俺の世界を変えたんだぜ
このホワイトノイズに溢れる場所で
それでも生きていける
それでも闘えるんだ
背中に白い翼が生えたら、飛んでいける
お前が世界の中心だったんだ
お前こそが世界の秩序だったんだ
お前は遥かな、そして偉大な存在だった
もうすぐあの白い光が見えてくる
そこへ行けば俺は変われると思うんだ
お前のおかげなんだぜ
お前がこの世界を創造したんだ
だから届かなかった
それでも、お前の世界に俺を置いておいてくれよ

12/16/2023, 12:10:37 AM