お題《大好きな君に》季節をあげたかった。眠るように、この春突然君は旅立った。浅き淡い夢を見ているようで。尽き果て無い涙は、一体身体のどこから湧いてくるのだろう。心が壊れてしまったかのように、降り止まない涙雨。写真嫌いな君が、たったひとつだけ赦してくれた写真を握りしめて――どうかはやく、生まれ変わって、もう一度出逢わせてよ神様――。そんなの叶うはずなんてないと想うのに、そう願わずにはいられなかった。
3/4/2023, 3:09:45 PM