きれいなお花畑だったり
吹雪く雪の景色だったり
桜の花が散り舞っていたり
金色の銀杏の降る景色だったり
新緑の葉の揺れる景色だったり…
生まれてからほとんどの時間をここで過ごしたわたしには、この窓越しに見えるものが世界。
それでも、それはいつもいつも光を浴びてキラキラして、ガラス越しにそれらを見てるとまるでわたしがそのすてきなものたちを透明なケースに閉じ込めて持っているみたいに思えた。
閉じ込められてるのはわたしの方なのに。
でももうそれも終わりみたい…。
目を閉じるとその景色たちがいっせいにわたしのあたまによみがえる。
ああ、やっぱりちゃんと閉じ込めておけれてたんだ…こんなところに…
「窓越しに見えるのは」
7/1/2024, 3:02:43 PM