かっぱえびせん

Open App

【あの夢の続きを】

あの夢の続きは、突然、駅のホームに立っている私。
目の前には、知らない列車が止まっている。
「これに乗らないか?」と、知らない男の人が微笑んで声をかける。
私はうなずこうとしたけど、足が動かない。
列車のドアが閉まりかけたとき、男の人が一歩踏み出して、
手を差し伸べてくれる。

でも、その手は、すぐに消えてしまった。
列車が走り出す瞬間、私はやっと気づく。
その列車は、もう二度と戻ってこない。
男の人も、消えてしまった。
ただひとり、駅に残された私は、
「乗りたかったな」と、心の中で呟く。

夢の中でも、手に入れられなかったものがある。
切ないほど、手が届かなかった何かが。

1/12/2025, 12:30:48 PM