『命が燃え尽きるまで』(創作)
「やだなぁ、そんな真面目な顔で怒っちゃって。ちょっとしたジョークじゃない。笑って流してよー。」
彼女は吹き消したロウソクに再び火を着けた。
俺は呆れながら「笑えるかよ。俺たちは死神だぜ。その人、一瞬死んじまったじゃねーか。ジョークにならねえよ。」と、言い返す。
クスクスといたずらっぽく笑う彼女は、揺らめくロウソクの灯りの中、誰よりも死神らしく見え、同業の俺すら、恐怖を覚えた。
そんな恐怖心を知ってか知らずか、彼女はささやくように「そういえば、閻魔のロウソクってあるのかな?」と、俺に聞いてきた。
「吹き消すつもりか?やめとけ。格上だぜ」
と、言った瞬間、彼女の姿はなかった。
命が燃え尽きるまでの番人が消された瞬間だった。
彼女の存在など最初からなかったかのように、無数のロウソクの灯りだけが揺らめいている。
“だから、ジョークにならねえって、言ったじゃねえか…。”
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おかげさまで♡3000超えました。
ありがたすぎて感涙です。
本当に本当にありがとうございます。
今回は珍しく小説風に書いてみましたが、不慣れなので、大目に見てくださいませ。
♡目標達成しましたので、しばらくお休みします。
9/14/2023, 1:26:43 PM