kiwr

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「私も、きみみたいに前向きになれたらいいのにな。」
 目に見える範囲のあらゆるものを悲観的に見てしまう自分に、心底うんざりしている。
 どうしてもっと素直になれないんだろう。
「そうなの?でもわたしはあなたの慎重さ、素敵だなって思ってるよ。」
 そう言うきみは、やわらかな笑顔で私を照らしていた。
 この太陽のようなひとに、どれくらい救われたことだろう。そして、そのたびに私は自分の影を濃く、落としていく。
 その影さえも飛ばすくらいずっと近くへ、と手を伸ばしたくなるほど、きみに焦がれている。

2/22/2023, 1:19:48 PM