遠い日の記憶。家族で上野の美術館へ行った。駅から公園への道で画家か流浪者か分からない人が似顔絵を描いている。大きくなったら、描いてもらいなさい。父にそう言われて足早にその場を去った。大人になってみたら、そこは誰もいなくなっていた。そこで似顔絵を描いてもらうのは小さな私の夢、だったのだけれども。
7/17/2024, 8:39:35 PM