宵街

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 毎日仕事に追われ、休む間もなく家事をして、気絶したように眠りにつく。
 大人になるとはこういう事だと、あの頃の僕は知らなかった。大人になったらたくさん好きなことができると思って夢を見ていたけれど、その好きなことをするために働かなければならない。

 それでもあの日、無邪気に笑えていた幼い僕が夢を見続けていられるように生きていく。

 幼子が抱く、夢という心の灯火が消えぬように。

48.『心の灯火』

9/2/2023, 11:14:49 AM