煌びやかに夜空を彩る星空
頭上から優しげな光を落とす満月
月光に照らされ、青白く光り輝いた
一面に広がる白いアネモネ
川の流れる音が聞こえ振り返れば
白い見事な橋がかかっていた。
あまりに大きい川なのか対岸を見ること出来なかった
幻想的な光景が広がるここを僕は知らない。
気がついたらこの場所で寝ていた。
既視感のあるそれらは、絶対に同時に存在することなど有り得ない。
だからこそ、心地がいいのかもしれない。
暑さも寒さもない、肌を撫でるそよ風が心地よくいつまでもここにいたいと思う。
川を渡らなければならないと思うが、もう少しだけここで寝ていたい。
朝日昇ったらあの橋に向かおう。
いつまで経っても、日は昇ることは無かった。
来た時に感じていたそよ風も川のせせらぎも聞こえない。
ただ、静寂だけが僕を包む。
目を閉じる。そして僕を呼ぶ声が聞こえる
「声が聞こえる」
9/23/2024, 6:45:05 AM