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注ぎ込んで消せるのが後悔なら、いくらだって買い占めておきたい。
かつて「真に欲しいか否か」と我慢の天秤を揺らした結果、その期間でのみ得られた貴重な品々は、もう手にする機会ごと失われていたからだ。

一度迷った末の“でも”は、人間いつまでだって頭が引き摺り続ける。
そうやって苦い記憶を積み重ねると、いつしか軽くはない値の札ですらも「仕方がないな」と判断できる思考へ変わっていた。

まだ場合によっては正直ややお高め感が残るものの、これが次へと繋がり最終的に己へ還元されるのなら、今では納得のいく決断を下せる。
そう──ゼロの個数をなぞる今のように。

これも一つの勉強料。
であれば是非とも、私はその満足感を支払わせていただこうと思う。

【お金より大事なもの】

3/8/2024, 2:21:18 PM