Yushiki

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 僕は大空を飛んでいた。
 すぐ眼下には白い雲。
 澄み切った青色が、見渡す限りに広がっている。
 僕はどこまでも自由で、どこへでも行ける。
 それが嬉しくて、誇らしくて。
 この光景がいつまでも続けばいいのにと、そう願った──。


 きっとあれが、きっかけだったのだろう。
 実際は自分で自由にどこへでも飛んでいくなんて、それこそ夢のまた夢だけど。

 けれどあの時に感じた嬉しさと誇らしさは、大人になった今でも同じだった。

 僕は操縦桿を握る手に力を込める。
 さあ、行こう。いつか見た夢の光景へ。



【こんな夢を見た】

1/23/2023, 10:36:38 PM