お互いの武器が、ぶつかりあう。
刀と短剣
白と黒がぶつかりあい、眩い火花が開花する。
もう、何時間経ったのだろうか。
お互いの気力が、体力が尽きるまで戦い続ける。
叫びながら、お互いの気持ちを声に出しながら、お互いに命を狙う。
傍から見たら、お互い狂っているのかもしれない。
どちらも、過去のことを引きずり、勝手に肥大化して、自身の重りとしたのだから。
もう喉がカラカラだ
刀を持つ手の感覚は無い
まるで接着剤でくっ付けているかのようだ
荒く一息を付き、殺意を形にして相手に斬りかかる。
私たちは、終わりが欲しかった。
それはきっと今なんだろう
体力が無くなるまで、気力が無くなるまで、命が無くなるまで、声が枯れるまで。
この戦いは続く
終わらせるために
お題『声が枯れるまで』
10/21/2023, 11:12:23 AM