声が聞こえる
夜、カップ麺とエナドリをコンビニで買った
トイレで済ませて、店を出る前、少女とすれ違った
髪はボサボサ、肌もカピカピで、見るからに普通ではなかった
その少女が気になり少し見ていると、少女は缶ビールを持っていたエコバッグな入れた
運悪くそれが店員にバレ、連れていかれそうなところを、俺は咄嗟に少女の手を引いて、走り出した
しばらく走った公園で、少女と俺は仲良くなった
深くは聞かなかったが、少女は親に虐待されているようだ
その時は性欲を抑えるのに必死で、よく話を聞いていなかった
朝日が昇って、俺と少女は解散した
少女は別れ際に、拙い声で、「ありがとう...」と言った
後日、少女は親に虐待されて死んだ
その日からずっと聞こえるんだ
「ありがとう」が
9/22/2024, 6:36:02 PM