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『届かぬ思い』

 俺は今、とても悩んでいる。

 この国最高の高校、大学を出ていたとしても、人間である限り、この問題に直面するだろう。

 「う〜ん、悩むな……どうすれば……」

 「いや、何時間悩んでんの?」

 隣にいる小夜がそんなことを言ってくる。

 「は? 悩むだろ。お前馬鹿か?」

 「あんたにだけは言われたく無いわ!」

 そんな大きな声を出すなよ。迷惑になるだろうが。

 「五月蝿いなぁ。少し落ち着けよ」

 「マジでぶん殴るよ?!」

 小夜が俺に向けて拳を握ってくる。普通に怖いからやめて欲しい。

 「まあ待て、なんでそんなに怒っているんだ?」

 「あんたが堅あげポテトの塩味とブラックペッパー味で2時間も悩んでるからだよ!」

 「は?悩むだろ。塩とブラックペッパーだぞ?人生で1番悩むわ」

 「悩まないわ! 悩んだとしても2時間もお菓子コーナーで唸らないわ!」

 「?」

 「何言ってんだこいつみたいな顔でこっちを見るな!」

 「だって決められないんだもん」

 「だもん、じゃないわ気持ち悪い! 早く決めて! もう外暗くなってきてるから! あと1分で!」

 「え〜無理」

 「無理じゃ無い! さっさと決める!」

 もうそろそろ殺されそうなので早く決める事にしよう。流石にまだ死にたく無い。

 結局その後10分悩み、塩味にして帰った。

4/17/2024, 8:39:45 AM